「貯蓄から投資へ」の流れが加速する中、大手ネット証券のSBI証券では、ただ資産運用をするだけでなく、ポイントを賢く貯めて使える「ポイ活」が可能です。この記事では、SBI証券でポイ活を始めるための具体的な手順と、最も効率的にポイントを稼ぐための戦略を体系的に解説します。
SBI証券ポイ活の全体像|3つのポイント獲得戦略
SBI証券のポイ活は、大きく分けて3つの方法でポイントを貯めることができます。
- 【最重要】クレカ積立で貯める: 三井住友カードで投資信託を積立設定し、毎月ザクザクポイントを貯める王道の戦略。
- 【資産形成と両立】投信保有で貯める: 投資信託の保有額に応じて、毎月自動的にポイントがもらえる長期的な戦略。
- 【都度】各種取引やキャンペーンで貯める: 口座開設や国内株の取引などで、都度ポイントを獲得する戦略。
【ステップ1】どのポイントを貯める?結論は「Vポイント」一択
SBI証券では、貯めるポイントをVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントの5種類から選べます。
しかし、SBI証券でポイ活を最大限に活用するなら、結論から言うと「Vポイント」を選ぶのが最もおすすめです。なぜなら、最重要戦略である「クレカ積立」でポイントが貯まるのはVポイントだけだからです。まずはSBI証券の口座を開設したら、ポイントサービスで「Vポイント」をメインポイントとして設定しましょう。
【ステップ2】SBI証券ポイ活の始め方|3つの準備
ポイ活をスタートするための準備は簡単です。以下の3つを揃えましょう。
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1. SBI証券の総合口座
まずは公式サイトから口座開設を申し込みます。キャンペーンを利用すると、さらにお得に始められます。 -
2. 三井住友カード
クレカ積立を行うための必須アイテムです。ポイント還元率や年会費が異なる複数のカードがあるため、ご自身のスタイルに合ったものを選びます。(後述) -
3. Vポイントの連携設定
SBI証券のサイトにログイン後、「口座管理」>「お客様情報 設定・変更」>「ポイント・外部ID連携」から、Vポイントが貯まるように設定を完了させます。
【ステップ3】最も効率的な貯め方「クレカ積立」を極める
SBI証券ポイ活の核心は、三井住友カードを使った投資信託の積立、通称「クレカ積立」です。積立額に応じてVポイントが付与され、これが最大のポイント獲得源となります。
あなたに合うのはどれ?おすすめ三井住友カード徹底比較
積立に使える三井住友カードは複数ありますが、特におすすめの3種類を比較します。
カード名 | 年会費(税込) | クレカ積立 還元率 | 特徴 |
---|---|---|---|
三井住友カード(NL) | 永年無料 | 0.5% | とにかくコストをかけずに始めたい方向けのスタンダードカード。 |
三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円\<br>(※年間100万円利用で翌年以降永年無料) | 1.0% | 年間100万円以上利用する方なら実質無料で高還元率を享受できる、最もバランスの取れた一枚。通称「100万円修行」。 |
三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | 最大3.0% | 年会費は高額だが、積立額やカード利用額が多いなら最もポイントが貯まる。本格的にポイ活と資産形成に取り組みたい方向け。 |
初心者・中級者には、まず「三井住友カード ゴールド(NL)」で年間100万円利用を目指すのが、最もコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
【ステップ4】寝かせて貯める「投信マイレージ」
クレカ積立と並行して活用したいのが「投信マイレージ」です。これは、対象の投資信託を保有しているだけで、その月間の平均保有残高に応じて毎月ポイントが付与されるサービスです。
- 付与率: 銘柄や保有金額によって異なりますが、人気の低コストインデックスファンドの多くは年率0.1%〜0.2%程度に設定されています。
- 計算例: 年率0.2%の銘柄を1,000万円保有している場合
- 1,000万円 × 0.2% = 20,000ポイント(年間)
- 毎月約1,666ポイントが自動的に付与される計算になります。
長期で資産形成をしながら、自動的にポイントも貯まっていく、非常に効率的な仕組みです。
【ステップ5】その他の貯め方と貯めたポイントの使い方
その他のポイント獲得方法
- 新規口座開設キャンペーン: 時期により様々なキャンペーンが実施されています。公式サイトで最新情報を確認しましょう。
- 国内株式手数料マイレージ: 国内株式の取引手数料(スタンダードプラン)の1.1%がポイントで還元されます。
- 各種プログラム: FX取引や金・プラチナ・銀取引などでも、取引額に応じたポイントが付与されます。
貯めたVポイントの賢い使い方
貯めたVポイントは、1ポイント=1円の価値として多様な使い道があります。
- ポイント投資(再投資): SBI証券で、投資信託や国内株式の買付に利用できます。ポイントで得た資産がさらにポイントを生む、理想的なサイクルを構築できます。
- クレジットカード利用額への充当: 三井住友カードの支払い額に充当し、現金支出を直接減らすことができます。
- 店舗やネットでの買い物: Vポイントの提携店や、Visaのタッチ決済が使えるお店で利用できます。
よくある質問(Q\&A)
Q. Pontaポイントやdポイントを選ぶメリットはありますか?
A. 日常生活でPontaポイントやdポイントをメインに貯めている方で、クレカ積立は行わないという限定的なケースでは選択肢になります。しかし、SBI証券でのポイ活効率を最大化するなら、クレカ積立が可能なVポイントが圧倒的に有利です。
Q. 三井住友カード ゴールド(NL)の「100万円修行」に、クレカ積立分は含まれますか?
A. いいえ、SBI証券でのクレカ積立利用分は、年間100万円利用の集計対象外となります。公共料金や日常の買い物などで達成を目指す必要があります。
Q. 貯めたポイントに有効期限はありますか?
A. Vポイントの有効期限は、ポイントの最終変動日(貯める・使う・交換する)から1年間です。定期的に利用していれば、実質無期限で貯め続けることができます。
まとめ
SBI証券のポイ活は、単なるお小遣い稼ぎではなく、資産形成とポイント獲得を両立させる合理的な資産運用術です。その核心は「三井住友カードでのクレカ積立」にあります。あなたもこのガイドを参考に、まずは「SBI証券の口座開設」と「三井住友カードの発行」から、賢いポイ活ライフをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
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